アレルゲンの【えび】【かに】にマークがあるけど、このベビーフード与えても大丈夫?
アレルゲン表記に【えび】【かに】にマークがある場合、ベビーフードの対象月齢なら条件次第で食べさせて問題ないでしょう。
食べさせる前に必ず原材料でえび・かにの有無を確認してください。
原材料に含まれていなければ、ほとんどが「微量でも混入の可能性がある」という理由で表記されています。
なぜこのように表示されるかを知っていれば、ママも安心して離乳食をあげられるでしょう。
ただし甲殻類で重度のアナフィラキシーを引き起こす親族がいるのであれば、避けた方が無難です。
この記事ではベビーフードの【えび】【かに】表記の理由と、あげる際の注意点を解説しています。
【えび】【かに】のベビーフードが食べられるかは、まずはお菓子から慣れさせて様子を見るとといいですよ。
和光堂の商品は薄味で、子供に安心してあげられましたという意見が多数です。
目次
ベビーフードのえびかに表記は微量混入の可能性アリ!
重篤なアレルギー症状を引き起こしやすい特定原材料7品目は、赤ちゃんに食べさせて良いか心配になりますよね。
【えび】【かに】のマークつきのベビーフードは魚を使用していて、コンタミネーションの可能性を完全否定できない場合が多いです。
コンタミネーションとは…
原材料で使用していなくても、製造過程で意図せずアレルゲン物質が微量に混入すること。
対策を徹底していても防げないほど微量な混入や捕食によるものが考えられます。
日本の離乳食指導ではえび・かには1歳~1歳半を目安に与え始めるのを推奨しています。
出汁やエキスであっても同様ですので、正式に試すのは1歳を過ぎてからが良いでしょう。
該当のベビーフードを食べさせるために、えびエキスやかに出汁で慣れさせる必要はありません。
何故えびかにが含まれているのか
何故【えび】【かに】が含まれているかというと、ベビーフードに使用された魚と同じ網にかかっていた場合や餌として捕食した可能性を想定しているためです。
可能性や混入量としてはわずかですが、決してゼロではありません。
そのため消費者庁では企業へ注意喚起を推奨しています。
また「入っている可能性がある」等という曖昧な表記は禁止されており、製造者は使用できません。
【可能性表示の禁止】「入っているかもしれない」といった可能性表示は認められていません。
引用:消費者庁ウェブサイト
魚が生きていた頃や捕まった際、網に他の何がかかっていたかは企業も追い切れないですよね。
また同じ製造工場で【えび】【かに】を扱っていれば、建物内で部屋が違っても可能性がないと言い切れません。
可能性が少しでもあるなら入っていると同様の扱い、と聞くと日本の食の安全を再認識できますね。
えびかに表記があるベビーフードを与えるときの注意点
【えび】【かに】表記があるベビーフードも、平日の昼間にひとさじから与えて様子をみるのがおすすめです。
かかりつけ医が診察時間中であれば、土曜や夜間でも問題ありません。ただし休診日や午前診療にはお気をつけくださいね。
甲殻類に限らず、基本に忠実が1番安全で間違いがありません。
また食後アレルギー反応等の異常が見られたとき、食べたものをママが把握していることが重要です。
与えるベビーフードに【えび】【かに】が含まれているかも、という点を念頭において食べさせましょう。
ママが気になって安心できないなら、無理に食べさせずに避けてOK。
また重度の甲殻類アレルギーを持つ親族がいる場合はなるべく食べさせない方が良いでしょう。
アレルギー症状かも?と思ったら病院へ!
離乳食の後は肌や口の中などを確認して、異常があれば医療機関で受診しましょう。
慣れていないと発疹やじんましんの判断は難しいですよね。
私も息子の肌に赤みが出たとき、じんましんだと気づきませんでした。
どうしたら良いかわからなくなったときは「小児救急電話相談(#8000)」に電話すると丁寧に教えてくれますよ。
回線混雑で繋がらないときもあるので、お住まいの自治体が設けている相談窓口の電話番号も控えておくと良いでしょう。
ベビーフードのえびせんべいはアレルギー確認できる?
引用:楽天市場
ベビーフードのえびせんべいを食べて平気だったから、問題なしと判断するのは危険です。
甲殻類アレルギーは反応する条件や症状の重さに個人差があります。
私が以前勤めていた旅館では、お客様からよくこのようなお声を聞きました。
- 同じ皿やテーブルにあるだけで体調を崩す
- 微量の粉末や殻に肌が触れただけで反応する
- 出汁やエキスは平気だが身が食べられない
- 生食(刺身など)を避ければ問題なく、加熱すれば食べられる
えびせんべいが大丈夫でも、えびのむき身や殻に反応するかもしれないと考えていた方が得策です。
甲殻類アレルギーは乳幼児期より小学生の方が発症しやすいので、離乳食で慌てて確認する必要はありません。
えびせんべいはアレルギー確認の一部として扱う
入園や進級のときにアレルゲンチェックリストの提出が必要だけど、えびせんべいで試して良いかな?
保育園や幼稚園で申告が必要なときには「えびせんべいは大丈夫でしたが、他はまだ試していません」と具体的に伝えると良いですよ。
あくまで現状で重篤なアレルギーではないと把握するだけですが、細かく伝えておくと先生も助かると思います。
出汁や身を試してみて大丈夫だとわかったら改めて伝えましょう。
ベビーフードに記載された対象月齢で判断しても良いですが、できれば1歳を過ぎてからがおすすめです。
カルビーのかっぱえびせんは1歳から食べられる商品を販売しており、油を使わない製法で塩分控えめに作られていますよ。
カニカマもアレルギーの判断材料には弱い
大前提としてカニカマは魚で作られたかまぼこです。本物のかにではありません。
カニエキスを含む商品も多いですが、食べて問題なかったから大丈夫と判断しない方が良いでしょう。
えびと同じく違う食べ方でアレルギー症状が出るかもしれません。
カニカマは身がほろほろと崩れて食べやすいですが、ベビーフードではほとんど見かけないですよね。
風味づけのためのカニエキスは出汁や砕いた殻等と食塩で作られているので塩味が強く、保存料や着色料が添加されています。
カニカマは1歳を過ぎてからもごく少量ずつを与えた方が良いでしょう。
可愛いお弁当や飾り切りに喜ぶ3~4歳頃になって初めて使うくらいで良いかもしれませんね。
ベビーフードでえびを離乳食に取り入れるのは難しい
結論から言うと、えびが含まれたベビーフードはほぼ無いです。
えびは弾力があり塩分が強い食材なので、消化機能が未発達な赤ちゃんの離乳食には向きません。
早くても1歳過ぎ、必要がなければ3歳頃からでも遅く無いため、ベビーフードメーカーもほとんど作っていないのでしょう。
どうしても離乳食でえびを食べさせたい場合は、手作りしかありませんので以下の点に注意してくださいね。
- 新鮮なえびを選ぶ
- よく加熱する
- 消化しやすいようすりつぶす
- 最初は平日の昼間にひとさじあげて離乳食後は様子を見る
なるべく新鮮なえびを購入し、日を空けずすぐに調理してください。
ベビーフードのおかゆに混ぜたりとろみの素を使ったりすると飲み込みやすくなるでしょう。
ベビーフードにえびかにが含まれる理由のまとめ
- 【えび】【かに】使用とマークがついていても、ベビーフードの対象月齢なら注意して食べさせてOK
- 【えび】【かに】のマークがついたベビーフードは魚を使用し、コンタミネーションの可能性を完全否定できないため表示されるケースが多い
- コンタミネーションは、使用した魚がえび・かにを捕食済みだった、もしくは同じ網で漁獲された場合を想定しており、混入量は微量と思われる
- 【えび】【かに】の表記があるベビーフードも平日の昼間にひとさじから与え、離乳食の後は肌や口の中などを確認して、異常があれば医療機関で受診する
- ベビーフードのえびせんべいを食べて平気だったから、えびは問題なしと判断するのは危険
- 保育園や幼稚園に申告するときは「えびせんべいは大丈夫でしたが、他はまだ試していません」と具体的に伝えると良い
- カニカマがカニエキスを含んでいても、食べて問題なかったから大丈夫と判断するのは早計
- えびが原材料に含むベビーフードはほぼ無いので、早めに食べさせたければ手作りする
アレルギーに関して、絶対はありません。食べさせて大丈夫だろうと最後に判断するのはママです。
子供の頃は問題なくても成長してから発症する可能性も十分あります。
離乳食のうちは食事を安全に楽しむことを最優先にして、【えび】【かに】は避けて良いと思いますよ。
【えび】【かに】を含むベビーフードはほぼ無いので、まずはお菓子からあげてみるといいですよ。
和光堂のお菓子はくちどけが良く、にぎりやすいので小さな子どもでも安心して食べられます。
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