一升餅は日本の伝統行事で認知度が高いと思われがちですが地域性が強く、しない地域もあります。
1歳の誕生日に一升餅をしない地域は全国各地にありますが、特に関西に多いですよ。
関西以外の地域でも1つの県の中で「する地域」「しない地域」が混在しています。
せっかくの1歳の誕生日に、認識の違いで険悪なムードになるのは嫌ですよね。
一升餅をしない地域ならどうやってお祝いするのかな。
今回は一升餅をしない地域ではどのように1歳の誕生日をお祝いしているかご紹介します。
また一般的な一升餅のやり方や代わりになるものも紹介するので、家族みんなで記念となる誕生日を過ごしましょう♪
一升餅は家族みんなの思い出になる大切な日なのでたくさん写真を撮りますよね。
この一升餅セットならナチュラルでおしゃれなデザインなので写真映えしますよ!
目次
一升餅をしない地域もある!各地の風習を紹介
一升餅は1歳をお祝いする伝統行事として定番ですが、関西をはじめ地域によって一升餅をしない地域もあります。
夫婦の出身地が異なる場合、一升餅をしたことがないと言われるかもしれません。
関西で一升餅を行う地区もあるので、全国的に「する地域」「しない地域」が混在していると言って良いでしょう。
一升餅をしない地域では独自のやり方で1歳の誕生日をお祝いする場合があります。
一升餅以外の方法でお祝いする地域についてご紹介します。
沖縄県
沖縄では1歳の誕生日に餅を使ったお祝いはしませんが、「タンカーユーエー」で占いをします。
タンカー占いは赤飯、本、そろばんなどを並べ何を選ぶかによってその子がどんな職業に就くのか、どんな将来を歩むのかを占う儀式です。
- Qタンカーユーエーとは?
- A
沖縄独自の1歳の誕生日をお祝いするイベントで、メインイベントとして「タンカー占い」をします。
家族みんなが集まってお祝いすることは変わりませんが、沖縄では独自のお祝いがあります。
そのほかにも楽器やスポーツグッズなどを入れ、家庭によってオリジナリティあふれるタンカー占いをするようです。
家族みんなで子どもの未来を祈る楽しいお祝いです♪
長野県
長野県の一部の地域では一升餅と一緒に「粃(しいな)は出ていけ、実は残れ」というお祝いをします。
「粃(しいな)は出ていけ、実は残れ」は本当に良いところだけ残り、丈夫で健やかに育ってほしいという願いが込められています。
- Q「粃(しいな)は出ていけ、実は残れ」とは?
- A
農作物の運搬や穀物の選別に使う「箕(み)」と呼ばれるものに子どもを乗せ、
「粃(しいな=もみ殻)は出ていけ、実は残れ」と言いながら、箕を揺らします。
長野県ではこのほかにもあんころ餅をお重に詰めて風呂敷で包んで背負わせるというお祝いの方法もあります。
長野県は地域によって様々なお祝い方法があり、興味深いですね。
埼玉県
埼玉県では「転ばせ餅」という方法でお祝いする地域があります。
転ばせ餅は、転ぶと厄落としになる・立てないと家に長くいてくれることを掛けています。
- Q転ばせ餅とは?
- A
わざところばせることでお祝いする方法です。
一見すると危険なようですが、実際は受け止める用意をした上でそっとつつくようにします。
九州
九州では餅踏みという方法で1歳のお祝いをします。
餅踏みは一升餅を大地になぞらえ、わらじを履かせた足で餅の上に立たせ、「しっかり地に足をつけて歩いていけるように」という願いが込められています。
- Q餅踏みとは?
- A
子どもにわらじを履かせ、餅を踏ませて1歳のお祝いをすることです。
やり方は九州内でも地域によって異なるそうですが、九州では餅踏みで1歳をお祝いするのが一般的とされています。
各地域での伝統的な方法で1歳をお祝いするのも良いですが、一般的な一升餅をやりたい気持ちもありますよね。
次に一般的な一升餅のやり方やその由来についてご紹介します。
一升餅のやり方!知っておきたい注意点と由来も解説!
一升餅は重いお餅を持って立ち上がるため事前準備や周囲の大人のケアが欠かせません。
赤ちゃんの周辺が散らかっていると怪我をしてしまう可能性があります。
安全に楽しく1歳の誕生日をお祝いするために一升餅のやり方や注意点について事前に理解しておきましょう。
一升餅のやり方や注意点は、赤ちゃんを見守る大人全員が知っておきたい内容となっています。
一升餅のお祝いはやり方を覚えれば、1歳の誕生日をお祝いするのにぴったりなイベントですよ!
また一升餅のお祝いの由来についても紹介します。
一升餅のやり方
縁起物の一升餅は赤ちゃんが背負った時に歩けなくても大丈夫です。
一升餅は重いお餅を背負って歩くことができれば縁起が良いと考えてしまいがちですが、実は歩けたかどうかは関係ありません。
座り込んでしまった場合は家を継いでくれる、転んでしまった場合は厄落としができるなど、どのような結果でも縁起が良いものとされています。
一升餅のお祝いでは一升餅と風呂敷が必要となります。
風呂敷の代わりにリュックを選ぶのも今後のお出かけに重宝するため良いでしょう。
一升餅とは一升分のお米(約1.8kg)を使って作るお餅で、実際には蒸してお餅を作るため約2kgの重さのお餅になります。
一升とはお米10合分を表します。約2kgのお餅は1歳の赤ちゃんからすればかなり重いですよね。
- 広げた風呂敷の中央に一升餅を置く
- 対角線上の2つの角を結びしっかりお餅を包む
- 残りの2つの角を紐状に巻いて赤ちゃんの背中に斜めに背負わせる
風呂敷を使うので赤ちゃんの首に風呂敷がかからないように注意が必要です。
また一升餅があまりに重いと判断した場合はお餅を軽くする、大人が支えてあげるなどもおすすめです。
どのような方法であっても、必ず常に大人が見守っている中で一升餅のお祝いをするようにしましょう。
一升餅の由来
一升餅のお祝いは一升餅の一升(いっしょう)と、お子さまのこれからの人生=一生(いっしょう)を掛けています。
また1歳前から歩く赤ちゃんは家(親)から離れるという考え方があり、重いお餅を背負わせて歩き出しを止める意味もあったとされています。
かつての日本ではお正月に年を取る(数え年)とされており、子どもの誕生日をお祝いする習慣はありませんでした。
そして医療設備が十分でない当時は赤ちゃんが無事にお正月を迎える事は喜ばしいことでした。
これらの理由から日本各地で1歳を迎えた赤ちゃんを一升餅でお祝いする風習が生まれ、今日でもその風習を大切にしている地域が多くあるのでしょう。
一般的な一升餅だと使ったお餅が食べ切れるか心配になりますよね。
次はお餅以外で代用する場合のおすすめの食べ物をご紹介します。
一升餅の代わりにおすすめ!背負える食べ物4選
一升餅の代わりは赤ちゃんも一緒に食べられるパンがおすすめです。
一升餅を使ったお祝い方法は伝統的で写真映えしますが、大きなお餅を切り分けることや消費していくことを考えるとなかなか大変です。
そのためお餅にとらわれず代わりの食べ物で1歳をお祝いするご家庭も増えてきています。
ここでは一升餅の代わりとなる人気の食べ物を紹介します。
パン
1歳のお祝いに赤ちゃんと一緒に食べられるものが良い場合は一升パンがおすすめです。
1歳の赤ちゃんはお餅は食べられませんが、パンなら食べられることが多いので家族みんなで楽しめます。
大きな一升パンは一升餅に負けないくらいのインパクトがあり切り分けるのも簡単です。
しかし一升パンを使用する場合は原材料のチェックを忘れてはいけません。
小さなお子さまが口にすることを想定して作られているものが多いですが、アレルギーのあるお子さまがいるご家庭では注意が必要となります。
こちらの一升パンは名前入りでパンにシワができにくいので写真撮影にぴったりです!
ぜひ記念写真をたくさん撮って家族の思い出を残してくださいね。
お米
一升のお米を袋に入れ背負わせるのは一升餅の代わりとして最も簡単です。
お米は各ご家庭に保管してあることが多いため、事前の予約や準備がほぼ必要ないため代用しやすいでしょう。
また、常温での長期保存が可能なのでお祝いの後の消費に悩むこともありません。
こちらの一升米は小分けになって家族・親戚みんなでお祝いして分け合うことができます。
お米は離乳食にも使えるものなので赤ちゃんと一緒に食べることができます。
大福
「お餅は調理が大変だけど縁起物だから捨てがたい」という場合は大福がおすすめです。
大福ならお祝いの後に調理不要でそのまま食べられるので手間がかかりません。
また大福ならそのまま冷凍保存しておくことも可能なので長期間保存ができるのも良いですよね。
こちらの一升大福はもちもちとした食べ応えのある餅生地でもち米の旨味が広がります。
親戚やご近所さんにも気軽に配れる個包装になっているのも嬉しいポイントです♪
バームクーヘン
和菓子より洋菓子が好きなご家族にはバームクーヘンがおすすめです。
バームクーヘンの年輪は長寿と繁栄をイメージさせることから縁起の良いお菓子と考えられています。
バームクーヘンはお菓子の中では日持ちするものなのでこれも嬉しいポイントです。
ひと味違う誕生日をお祝いして思い出を残したいご家族におすすめです。
こちらのバームクーヘンは一般的なバームクーヘンより大きめなので家族・親戚にも喜んでもらえますよ♪
一升餅をやらない地域はある?のまとめ
- 一升餅は昔から行われている伝統行事のため認知度が高いと思われがちだが、地域性が強くしない地域もある
- 沖縄で一升餅の代わりに行われるタンカー占いはその子がどんな将来を歩むのかを占う儀式
- 長野の「粃(しいな)は出ていけ、実は残れ」は本当に良いところだけ残り丈夫で健やかに育ってほしいという願いが込められている
- 埼玉の転ばせ餅は、転ぶと厄落としにになる・立てないと家に長くいてくれることを掛けている
- 九州の餅踏みは一升餅を大地になぞらえ、わらじを履かせた足で餅の上に立たせ、「しっかり地に足をつけて歩いていけるように」という願いが込められている
- 一升餅は重いお餅を持って立ち上がるため事前準備や周囲の大人のケアが欠かせず、赤ちゃんが背負った時に歩けなくても大丈夫
- 一升餅のお祝いは一升餅の一升(いっしょう)と、お子さまのこれからの人生=一生(いっしょう)を掛けている
- 一升餅の代わりは赤ちゃんも一緒に食べられるパンや米、大福、バウムクーヘンがおすすめ
一升餅をしない地域では、ほかのやり方で1歳の誕生日をお祝いします。
しない地域出身のご夫婦でも一升餅のお祝いをして良い思い出を作るのも良いでしょう。
パンなどで代用することによって一升餅をしない地域のご夫婦も取り入れやすく、家族みんなで楽しめますよ!
こちらの一升餅はお餅に名前を入れ装飾もあるのでデザインが可愛いです。
専用フードプリンタで食品衛生法で許可されている食品添加物のみを原料とした可食インクを使っているので安心して口にできますよ。
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