家を新築することになったんだけど、珪藻土でナチュラルで温かみのある雰囲気の壁にできるかな?
でも後悔しないか不安だな…。
珪藻土の壁で後悔しないためには、調湿性や消臭性などの特徴を活かした含有率が高いものを選ぶといいですよ。
珪藻土の含有率は種類によって20~80%と様々なので、高いほど十分な効果を発揮します。
珪藻土はご自宅の壁に利用すると部屋をナチュラルで温かみのある優しい印象に作り上げることができるため、自然派を好む方におすすめの素材です。
この記事では、珪藻土の壁で後悔しない選び方をご紹介します。
また、珪藻土のメリットやデメリット、おすすめの使用場所についても説明していきますね。
一生に一度の家づくり、後悔なんてしたくないはずなので、ぜひ素敵な家づくりを計画してみてください!
ご自身でお手軽に珪藻土のDIYなんていかがでしょうか♪
傷や削れてしまった珪藻土壁の修復にも使用できますよ!
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目次
珪藻土の壁で後悔しないためには?選び方や特徴は?
珪藻土は多くの特徴を持つ自然素材でメリットも多いはずなのに、壁に利用して後悔したという意見があるそうです。
珪藻土の壁で後悔しないためには、特徴や価格、珪藻土に代わる素材について理解することが大切です。
珪藻土のマットな見た目とナチュラルなイメージは無垢フローリングや畳などとの相性もバッチリで、安らぎの空間を演出することが可能です。
後悔しないために、特徴や選び方、代用品である珪藻土クロスについてご説明します。
失敗しない珪藻土の選び方
それでは実際に珪藻土を壁に使用する場合はどんなふうに選んだら良いのでしょうか?
確認すべきポイントや価格、また、珪藻土に代わる素材について理解して、後々後悔しない家づくりにぜひ役立ててください!
含有率を確認する
珪藻土のメリットである調湿性や消臭性を活かしたい場合は、含有率が高いものを選びましょう。
掘り起こしただけの珪藻土には、植物プランクトンであるケイソウの他に大量の不純物が含まれています。
市販の珪藻土には採取したままの状態の不純物を含むものや、不純物が取り除かれたものがあり、その含有率は20%~80%と様々です。
珪藻土のメリットを活かしたい場合は含有率が高いものを選ぶ必要があるため、きちんとメーカーに確認するようにしましょう。
家の雰囲気にこだわる
珪藻土壁はナチュラルな家や和風の家などと相性が良く、それぞれのスタイルごとに合う色や塗り方が異なるため事前に業者の方に相談すると良いでしょう。
色はホワイト、ベージュ、ブラウンなどがベーシックですが、最近ではオリジナルの色を作ることも可能なようです。
部屋の雰囲気や好みに合わせて色や模様を塗り分けても楽しそうですね!
価格
珪藻土を壁に使用する場合、相場として、材料費が1,000〜4,000円/㎡程度、施工料が5,000〜8,000円/㎡程度かかるようです。
もちろん業者によっても異なるため、総額としてどのぐらいかかるかはきちんと事前に確認する必要がありそうです。
予算を大幅に超えてしまいそうな場合は施工部位を限定したり、次に説明する珪藻土クロスを検討するのも良いでしょう。
珪藻土クロスとは?珪藻土と何が違うの?
珪藻土クロスとは、クロス(壁紙)の表面に珪藻土を加工したもののことです。
本物の珪藻土のような見た目を持ち、価格も珪藻土に比べると1/5〜1/3程度と言われています。
それだけ聞くと、単純に「お値段的にも珪藻土より珪藻土クロスの方がいいんじゃない?」と思ってしまいますよね。
しかし、実際は本物のような見た目ではあるものの、性能は珪藻土そのものほどは期待できないようです。
見た目を重視して取り入れたいのであれば問題ないですが、珪藻土の効果を期待して取り入れる際には注意が必要です。
もし珪藻土だと予算をオーバーしすぎてしまう場合、珪藻土と部分的に珪藻土クロスを組み合わせて使うのも良いかもしれませんね!
とはいえ、手軽に取り入れられるものであることは確かなので、1つの案として検討すると良いでしょう。
そもそも珪藻土ってなに?どんな特徴があるの?
珪藻土って聞くと、バスマットとかコースターのイメージが浮かぶけれど、そもそも珪藻土って一体何なんだろう?
珪藻土とは、植物プランクトンの一種であるケイソウが海や河川、湖沼に沈殿・堆積して化石化したもののことを言います。
掘り起こしただけの珪藻土は動植物の不純物も含むため、1000℃程度の高温で焼成して不純物を取り除くことで私たちの知っている珪藻土になります。
そしてこの焼成の過程で、無数の穴がたくさんあいた多孔質という珪藻土の特徴が出来上がります。
珪藻土は、この多孔質により空気中の水分や匂いを吸収する効果や、火に強いといういう特性を持っています。
古くからはその耐熱性を生かして七輪や耐熱レンガ、コンロなどに使用されるなど、用途は多岐にわたる歴史の古い素材です。
また、近年では壁などの建材として利用されるようになり、部屋の湿度を調節して過ごしやすくしたり、気になる生活臭を改善したりする効果を発揮しています。
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珪藻土の壁のデメリットとは?対策とお手入れ方法
それでは珪藻土の壁には一体どんなデメリットがあるのでしょうか?
ここでは珪藻土の壁にデメリットが生じた際の対処方法や、日常のお手入れの方法についても併せてご紹介していきます。
傷がつきやすい
珪藻土は思っている以上に傷がつきやすい素材です。
物をぶつけることで簡単に傷がついたり、削れてしまったりすることさえあるため、ペットや小さなお子さんのいるご家庭には不向きと言えるでしょう。
実際に我が家にも小さな子供がいるのですが、部屋の中ではしょっちゅうおもちゃが宙を舞っており、壁やフローリングは悲しいことに傷まみれです。
現時点では我が家には不向きであることは確かですが、将来的に珪藻土を取り入れるのを楽しみに、今は傷を子供が過ごした証と考えるのも悪くないかもしれません。
バスマットや小物などだけ取り入れて楽しむのも良いですね。
ちなみに珪藻土は一度傷がついてしまったら修復できないというわけではないのでその点はご安心ください。
小さな傷であれば自分で塗り直すことが可能ですし、削れてしまった場所でも市販の珪藻土で埋めることだってできるのです。
珪藻土の壁は見た目が独特の風合いを保つため、専用のコテを使用せず指などでラフに仕上げてもあまり気にならないのが魅力的ですね!
自分で塗り直すことで、むしろ逆に味が出たり愛着が湧くかも♪
DIYに挑戦するのも面白そう!
汚れやシミができやすい
珪藻土は吸水効果があるため、ジュースやコーヒー、醤油などがはねると汚れやシミができやすいというデメリットもあります。
そのためシミになる前にすぐに拭き取るようにするなど、こまめに手入れをする必要があります。
また、もし汚れやシミができてしまっても、薄い物であれば消しゴムやメラミンスポンジで削ることができ、濃い物であれば薄めた漂白剤で漂白することも可能です。
注意点としては、吸水性により水拭きをするとかえって汚れが染み込んでしまうことがあるため、必ず乾いた雑巾やタオルで拭き掃除をするようにしましょう。
粉が落ちてくることがある
珪藻土は手で触れることで粉が落ち、衣服や床が汚れてしまうことがあります。
最近は粉が落ちにくいように改良されているものも多いようですが、日頃から優しいケアを心がける必要がありそうです。
ヒビが入りやすい
珪藻土は振動によってヒビが入りやすいというデメリットもあります。
窓や扉の付近など、振動が伝わりやすい場所に珪藻土の壁を使用する際は注意が必要です。
ご自身での修復も可能ですが、気になるようであれば施工部位を最小限にした方が無難でしょう。
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珪藻土の壁のメリットは?その魅力について解説!
ここまで珪藻土の壁のデメリットについて説明してきましたが、ここからはメリットについてご紹介します。
デメリットも確かにありますが、珪藻土はそれを上回るメリットもたくさん持つ、とっても魅力的な素材なのです!
調湿性・吸水性がある
珪藻土は調湿性や吸水性を保つため、湿度を調節して快適に過ごすことができるというメリットがあります。
湿度が高い梅雨時期のフローリングのベタつきも気にならず、逆に湿度が低い時は壁が湿気を吐き出して湿度を一定に保ってくれるため、年中快適に過ごせるでしょう。
結露からも家を守ってくれるので、家へのダメージも軽減してくれる効果が期待できます。
消臭性がある
珪藻土は呼吸しているので、気になる生活臭やペットの匂いも吸収して脱臭してくれます。
我が家ではよく焼肉をしたり、友人を招いてたこ焼きパーティーをするのですが、翌日のあの匂い…なんとも言えませんよね。
ですが、珪藻土の壁を取り入れると、そういった残り香も気にならないようです。
ただし、カーテンの消臭はご自身で忘れずに行うようにしてください。忘れると珪藻土のメリットである消臭性が十分に発揮できないかもしれません。
面倒であれば最初から防臭効果のあるカーテンを取り付けると楽でしょう。
それにしても呼吸をしているだなんて、なんだか珪藻土が可愛く思えてきてしまいますね。
耐火性・断熱性に優れる
珪藻土は高温で焼成していることもあり、耐火性や断熱性に優れています。
考えたくはありませんが、万が一ご自宅で火災が起きても長引く燃焼から家を守ることで被害を軽減できますし、自然素材のため有毒ガスも発生しません。
また、熱伝導率が低いため冷暖房の効率が上がり、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。
インテリア性に優れる
珪藻土はカラーバリエーションが豊富で、塗り分けをしたり壁にアクセントを作ったりすることも可能なので、インテリア性にも優れています。
塗り方にもパターン(模様)がいくつかあるので、ご自宅に取り入れる際はぜひ施工業者の方と相談してみてください。
家や部屋の雰囲気ごとに似合う模様が異なるので、ぜひ満足のいくパターンを見つけてくださいね!
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珪藻土の壁に適した場所おすすめ4選!特徴を生かそう!
珪藻土の壁の特徴を活かしやすいおすすめの施工場所についてご紹介します。
うまく特徴を活かして快適な住環境を手に入れましょう!!
リビング
珪藻土は断熱性や調湿性、消臭性を持つため、その特性を活かしやすいリビングはおすすめの場所と言えます。
取り入れることで、温度や湿度を適切に保ち快適に過ごすことができますし、生活臭も軽減することができるでしょう。
注意点を挙げるとすれば、電気のスイッチの付近は手垢で黒ずみやすいのでこまめな手入れが必要な点でしょうか。
トイレ
消臭性をもつため、トイレの壁への使用もおすすめです。
ただし、吸水性によりシミや変色の原因となりやすいため、防水機能を付けるなど対策も必要です。
壁の上部にのみ珪藻土を使用したり、色の濃い珪藻土を使用したりするのも良いでしょう。
または汚れた際に自身で好きな色の珪藻土を塗り直すのも楽しそうですね!
洗面所
洗面所も湿気が溜まりやすい場所のため、珪藻土の調湿性を活かしやすい場所と言えます。
ただ、トイレ同様、吸水性による汚れの対策として防水機能を付けることをおすすめします。
玄関
湿気が溜まりやすく、匂いも気になる玄関にも珪藻土壁は向いていると言えるでしょう。
玄関は自宅の顔であり、臭いが気になる場所でもあるため、玄関に珪藻土を使うことで来訪したお客様にも気持ちよく過ごしてもらえるのではないでしょうか?
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珪藻土の壁で後悔しないために!のまとめ
- 珪藻土の壁はナチュラルスタイルや和風の家と相性が良く、温かみのある優しく安らぎのある空間を演出してくれる
- 珪藻土とは、植物プランクトンのケイソウが化石化してできた天然素材
- 珪藻土の壁を自宅に取り入れる際は、含有率や家の雰囲気、施工料を業者に確認する必要がある
- 珪藻土の壁は、傷やシミができやすいというデメリットを持つため、自宅の壁に取り入れる際は後悔しないよう向き不向きも含めて事前の検討が必要
- 珪藻土の壁は調湿性や消臭性などにより年中快適に過ごすことができるというメリットをもつ
- 珪藻土の壁はインテリア性にも優れるため、自身の好みや部屋の雰囲気によって模様や色分けして使用することができる
- 珪藻土の壁はリビングやトイレ、洗面所、玄関など湿気や生活臭が気になる部位への使用がおすすめ
珪藻土にはデメリットもありますが、それを上回るメリットもたっぷりの素材です。
後々後悔しやすいポイントについてもご理解いただけたでしょうか?
ご自宅の壁に取り入れる際は後悔のないよう、事前にしっかりリサーチしてぜひ納得のいく素敵な家づくりに活かしてくださいね!
今は慌ただしい毎日ですが、我が家も子育て後に自宅に珪藻土の壁を取り入れたら、少しは穏やかに過ごせるのかななんて今から淡い想像を膨らませています。
ご自身でお手軽に珪藻土のDIYなんていかがでしょうか♪
傷や削れてしまった珪藻土壁の修復にも使用できますよ!
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