ピクルス液を加熱するのには、きちんと理由があります。
でも、ピクルス液って加熱するのが面倒。
手間なく簡単に作りたいのに。
加熱理由を知らないと、液を沸騰させて冷ます工程がどうして必要なのか分からないですよね。
「どうせ冷ますなら面倒だから省いちゃえ!」と加熱せずに作ると、食中毒の危険や美味しく作れない原因になってしまいます。
この記事では「どうしてピクルス液を加熱する必要があるのか」その理由と、美味しいレシピを紹介します。
何故ピクルス液を加熱するのか理解すると、美味しく安全なピクルスが作れますよ♪
市販のピクルス液も紹介するので、すぐに作りたいときの参考にしてください。
ピクルス液を作るときに便利なガス・IH対応のソースパンです。
ホーロー鍋になっているので変色しにくいところがポイント♪
淡いやさしい色合いはホーローとの相性が良く、あるだけで料理が楽しくなりますよ。
目次
ピクルス液を加熱する理由3つ!美味しく安全に作るには
ピクルス液を加熱する理由は3つあり、美味しく安全に作るために必要なことです。
まずは、加熱する理由を1つずつ説明していきますね。
殺菌のため
ピクルス液を加熱することでお酢の殺菌作用が増します。
本来お酢の持つ殺菌作用と抗菌力を、加熱してより高めると長期保存が可能になります。
- 殺菌とは、菌が増殖しないよう無力化すること
- 抗菌とは、菌を寄せつけないようガードすること
ピクルス=長期保存できる、というイメージはありませんか?
もともと冷蔵技術が発達していなかった時代に、家庭で少しでも長く野菜を保存しようと考え生まれた保存食がピクルスです。
瓶詰め後も瓶をまるごと熱湯に入れて煮る煮沸殺菌をします。
これも野菜に付いている菌を殺菌するための工程です。
そして、お酢は代表的な食中毒菌である、サルモネラ菌やぶどう球菌・大腸菌を殺菌する効果が認められています。
調味液と容器をしっかり加熱すれば食中毒の危険も避けられ、安心して体に良いお酢を摂れますよ♪
このようにお酢の持つ殺菌作用と抗菌力を加熱でより高め、更に瓶ごと煮沸殺菌することで長期保存を可能としました。
塩や砂糖を完全に溶かすため
塩や砂糖は水に溶けづらいですが、液を加熱すれば完全に溶かせます。
加熱を怠ると塩や砂糖、香辛料などの調味料が溶け切らず味がまとまらなくなってしまうのです。
香辛料を入れる場合は、加熱すると成分がよく溶けだすものもあり、ピクルス液に早く味や香りが馴染むようになります。
また、加熱したピクルス液に野菜を漬け込むと味が浸透しやすいから、という理由もあるようですよ♪
お酢の酸味を飛ばしマイルドにするため
お酢は加熱すると酸味が飛び、味がマイルドになり食べやすくて美味しいピクルス液になりますよ♪
お酢の酸っぱさである酢酸は、加熱すると湯気と一緒に蒸発するため味がまろやかになります。
でも、加熱したらお酢の栄養分もなくならないの?
心配いらないですよ!お酢は加熱したからといって酸味が飛んでも栄養分はなくなりません。
夏バテ対策や酸っぱいピクルスを作りたいときは、お酢を入れるタイミングをずらしたり、加熱後に入れたりすると酸味を調整できますよ。
ピクルス液の基本の作り方とおすすめの野菜8選
ここでは、美味しいピクルス液の作り方2選とおすすめの野菜8選を紹介しますね♪
- 洋風ピクルス液の作り方
- 和風ピクルス液の作り方
- ピクルスにおすすめの野菜8選
ところで、ピクルスを漬けるときは液を一旦加熱してから冷まして漬け込む、というイメージはありませんか?
実は、加熱した液をそのまま野菜に漬け込んで冷めるのを待っても問題ありません!
煮物と同じで、冷めるときに味が浸透するので余程熱に弱い野菜でなければ加熱後すぐに漬け込んでも大丈夫です。
ピクルス作りのハードルが下がったところで美味しい作り方を紹介します。
ぜひ2つの作り方を参考に美味しいピクルスを作ってください♪
洋風ピクルス液の作り方
まずは、美味しい洋風ピクルスの作り方を紹介します。
ピクルスと言われて真っ先に思い浮かぶ味が作れますよ♪
ピクルス液を作るときに注意したいのが、使用する鍋です。
アルミ鍋は酸に弱いため、黒っぽく変色してしまいます。
ピクルス液を作るときはホーロー鍋かステンレス鍋を使うと良いでしょう。
和風ピクルス液の作り方
ピクルスといえば洋風の漬物というイメージですが、材料を変えれば和風に作れます。
日本のお漬物とはまた違った味わいで美味しいので、この機会に作ってみてください。
みりん以外の調味料を入れるタイミングで昆布を1枚入れると、美味しいお出汁も出てより和風に仕上がるのでおすすめです。
昆布を入れるときは、砂利や砂などが付着していることもあるので最初に汚れを拭きとっておきましょうね。
また、長時間昆布を漬け込むと雑味が出てきてしまうので10分ほど入れたら途中で取り出しましょう。
ピクルスにおすすめの野菜8選
定番のパプリカ以外にも冷蔵庫に余っている野菜を漬けて無駄なく美味しく食べましょう!
れんこんや大根は漬ける前に湯通しすると、シャキシャキ食感を残しつつも食べやすくなります。
にんじんは千切りしてから漬け込むと、サンドイッチに挟めたりお弁当のおかずにしたりできるのでおすすめですよ。
漬け込んだピクルスはそのまま食べても十分美味しいですが、タルタルソースに刻んで入れたりポテトサラダに混ぜたりとアレンジの幅が無限大♪
ぜひ自分の好きな野菜で作って美味しいピクルスを食べましょう!
ところで、ピクルスを作った後のピクルス液をそのまま捨てるのは勿体ないと思ったことはありませんか?
使い回すときの注意点と美味しい活用方法はこちらで紹介いるので、ぜひ参考にしてください♪
ピクルス液の市販品おすすめ2選!加熱せずに漬けるだけ
ピクルスを作りたいけれど、時間を掛けずに簡単に作りたいときは市販品のピクルス液に使いましょう!
時短で手軽に作れる市販のピクルス液を2つ紹介します。
市販品なのでわざわざお取り寄せしなくても、気になったら近くのスーパーに買いに行けるところが嬉しいですよね。
ミツカン フレッシュピクルスの素
とにかく時短で失敗なく作りたいときは、こちらのフレッシュピクルスの素を買うと解決します。
作り方はとても簡単!お好きな野菜をジップロック等の保存容器に入れて1時間~半日ほど漬け込むだけ。これだけで美味しいピクルスが作れます。
ピクルス液を作るときに必要な材料が全て入っているので、いちいち調味料を測ったり加熱をしたりといった手間も省けて作りたいときにすぐ作れるのは嬉しいポイントですよね♪
ミツカン カンタン酢
砂糖や塩などが入った調味酢なので、これだけで簡単に美味しいピクルスが作れます。
実は私も常備していますが、カンタン酢の良いところは何といってもピクルス液の他にも酢飯や酢の物、肉や魚料理など幅広いメニューに使えるところです!
料理が苦手でも時間がないときにも、簡単に美味しい料理が作れるのでお家に1本持っておくと便利ですよ♪
ピクルスを作るためだけに調味液を買うのは勿体ない、と感じるあなたにはこちらをおすすめします。
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ピクルス液を加熱する理由と作り方のまとめ
- ピクルス液を加熱する理由は、殺菌のため・調味料を完全に溶かすため・酸味を飛ばし味をマイルドにするため
- お酢の持つ殺菌作用と抗菌力は加熱することで効果が増す
- ピクルス液を加熱すれば塩や砂糖を完全に溶かし、香辛料の香りや味を馴染ませることができる
- 加熱したピクルス液に野菜を漬け込むと味が浸透しやすくなる
- お酢を加熱すると酸味が飛び、味がマイルドになり食べやすくなる
- 材料を変えれば和風のピクルスを作れる
- パプリカ以外にも冷蔵庫にある野菜で美味しいピクルスを作れる
- カンタン酢とフレッシュピクルスの素を使えば時間を掛けずに簡単にピクルスが作れる
ピクルス液の加熱理由と作り方、市販品について紹介してきました。
ピクルス液を加熱する理由をきちんと理解すると、無駄な工程を省かず美味しく安全なピクルスを作れます!
基本のピクルス液を自分好みにアレンジするのも楽しいですが、時間がない、早く食べたいときは市販品を使うのも良いですね。
ぜひこの記事を参考に、美味しいピクルスを作ってください♪
16㎝のソースパンなので使い勝手が良いですよ♪
味噌汁やソースだけでなく、蓋付きなので少量の煮物料理にも便利です。
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